中大を指揮する清水達也監督は同校出身の超攻撃型捕手・阿部慎之助(現巨人二軍監督)と実力は「そん色ない」と語る。1年春から神宮で多くの経験を積み、集大成の秋はリーグ優勝で締めるつもりだ。
取材・文=小川誠志　写真=田中慎一郎


　二塁送球タイムは常時2秒を切り、1.7秒台もマークする強肩が古賀悠斗の最大の魅力だ。過去に多くの教え子をプロ野球の世界へ送り出してきた中大・清水達也監督も「スローイングの安定感に関しては、阿部慎之助(巨人二軍監督)の大学時代と比べてもそん色ない」と古賀の実力を高く評価する。

　捕手としてのディフェンス力が注目されてきたが、今春の東都一部リーグでは打率.341(リーグ7位)、3本塁打、8打点と打撃面で大きな成長を見せた。攻守にチームを引っ張り、ベストナインも初受賞している。春季キャンプから足を小さく上げる打撃フォームに変えたことで、確実性が上がったという。

「ノーステップにしてから自分の感覚も変わったと思います。左足を大きく上げるのではなくて、ちょっと上げるぐらい。今はノーステップで、さらに進化を求めて模索しているところです」と、古賀は打撃力向上への取り組みを説明する。

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