法大は新型コロナウイルスの感染拡大(クラスター)により、8月20日から活動停止。今秋の開幕(9月11日)へ向けて厳しい現実と直面している。ラストシーズンにアピールへと燃える左のスラッガーも、我慢の日々を過ごしている。 取材・文=上原伸一 写真=矢野寿明 
今春の東大1回戦では通算4号。バットで試合を決める能力がある
その名を知らしめたのは龍谷大平安高2年春(2016年)の一発だ。センバツに出場した
岡田悠希は明徳義塾高(高知)との1回戦で、バックスクリーン右へ本塁打を放つ。その弾道は強烈な印象を残した。明石商高(兵庫)との準々決勝では延長10、12回の2度、いずれも走者を置いた場面で、一塁へ歩かされている。サヨナラで敗退した智弁学園高(奈良)との準決勝でも3四球(1打数無安打)と、かなり警戒されていた。甲子園でプレーしたのは同センバツのみだったが、強烈なインパクトを残した。
高校通算34本塁打。同学年に主な高校生で歴代最多と言われる111本塁打を放った
清宮幸太郎(現
日本ハム)がいたが、近畿では、履正社高・
安田尚憲(現
ロッテ)らと、岡田も屈指の長距離砲と言われた。
「ホームランは、野球に詳しくない人にも分かってもらえる最高のパフォーマンスだと思います」
龍谷大平安高では入学後すぐ、ノックでの肩の強さを買われ、練習試合に出場。2試合目で初アーチを記録した。「世代の中では一番、早かったかもしれません(笑)」。1年春の府大会準決勝からレギュラーになり、同秋は府大会で2本塁打。近畿大会準々決勝でも1本塁打を放ち、翌春のセンバツ出場を有力とする4強進出に貢献した。だが、青木久典前監督にその長打力を評価されて入学した法大では、リーグ戦出場まで時間を要した。
「実は高校卒業後、社会人に進むつもりだったんです。アマチュアの最高峰でやりたい、と。法大はそこまでとは想定していなかったのですが、社会人と同じくらいレベルが高く……。ただ今思うと・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン