広島六大学リーグで秋春連覇を遂げた攻守の立役者は、四番の正捕手である。侍ジャパン大学日本代表候補にも選出された強肩のルーツを探っていく。 取材・文・写真=寺下友徳 
近大工学部は広島六大学代表として、全日本大学選手権に出場する。大会2日目[6月7日]の第1試合[東京ドーム]で千葉経大と対戦する
2023年3月で閉校となる広島国際学院大が、部員不足により出場辞退。広島六大学春季リーグ戦は今春、5大学での開催となった。近大工学部は開幕7連勝で2季連続53度目の優勝。プロ注目捕手が、期待どおりの活躍を見せた。チームは3年ぶり30回目となる全日本大学野球選手権(6月6日開幕)に出場する。
近大工学部をけん引するのは四番・捕手の
石伊雄太。遠投115メートル、二塁送球1秒8台前半をたたき出す鉄砲肩を武器に、大学入学直後から出場機会を得ている。
今春までにNPB全12球団のスカウトが視察に訪れた。「捕手としての技術が高いし、送球もいい」と某球団スカウトも高評価を与える。大学球界屈指の捕手として、注目を浴びる立場となった。
こうした現状は、高校入学時には想像もつかなかった。近大高専に進学した主たる理由は「就職も良いし、寮生活で勉強にも野球にも打ち込める」。当時は身長163cm、体重57kgで「プロ野球選手になるという選択肢は、現実としてなかった」と振り返る。石伊は電気情報工学を学び、近大高専で・・・
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