群雄割拠の千葉高校球界において、千葉黎明高が今夏、悲願の甲子園初出場を狙っている。チームを背負うのはプロ注目の186cm右腕。スケールがあり、伸びしろも十分で、春以降の投球が注目される。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 
八街市内にある同校グラウンドのブルペンにて。この2年間、投手としての基本的な技術を磨いてきた
3月31日、センバツ閉会式で、日本高野連・寳馨会長は大会を総括する講評で、あらためて「文武両道」を軸とした高校生活の大切さを訴えた。この言葉を体現しているのが本格派右腕・三田村悠吾である。
「プロの世界は狭き門であることは覚悟しています。いろいろなものを身につけ、次のステージに挑戦する。(キャリアが)なくて後悔するより、あって後悔はない」
5月に英検2級、9月には英検準1級を受けるため、2年時まで週1回だった塾通いを、4月からは週4回に増やした。練習後、学校近くの学習塾に立ち寄り、夜8時10分から90分の講義を受けてから自転車で約30分かけて帰宅する。
英語は得意なほうではないが「将来的に大事なこと。やるしかないですから」と机に向かう。好きな科目は数学、生物と理系を好む。「この先、何があるか分からない。野球だけではダメです。生きていく上で必要なスキル。勉強は学生の本分なので、頑張っています」。学年25人で、2人だけが在籍する特進コース。学業と並行し、野球とも真剣に向き合っている。186cmの大型右腕はプロからも注目されており、千葉黎明高・中野大地監督によれば、3月2日の対外試合解禁以降・・・
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