セットポジションから投じたボールは捕手が構えたミットに正確に届く。安定した制球力で高校時代からアマ野球界の第一線を走ってきた。社会人野球の世界に、成長の余力を大きく残すサウスポーがいる。 取材・文=小林 篤 写真=桜井ひとし、矢野寿明 
体重70kgと細身だが、「すごくしっくりきている」とベスト体形だ
7月25日、都市対抗野球大会は2回戦に突入していた。連覇を目指すトヨタ自動車は三菱重工Westと対戦。先発マウンドに上がったのが
増居翔太だった。3回に
北條史也(元
阪神)に先制2ランを浴びるも6回2失点とゲームメーク。一方で、チームは同点の7回に一挙7点を失うと2対9で敗れた。
「まだまだ道半ばだなと思います。もちろん昨年より良くなっているところもありますけど、これでは競った試合で安心して続投もできないと思うので」
及第点では満足できなかった。自慢のストレートはこの日、最速146キロを計測。カットボール、チェンジアップ、時折カーブも交えて8奪三振。内外角に投げ分ける制球力も披露した。ただ・・・
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