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鷲尾昂哉(三菱重工West・投手) 成長止まない即戦力右腕「安定感があり、こいつが投げたら勝てると安心するようなピッチャーになりたい」

 

長身であり上手投げ。角度十分、スピンの効いた直球を投げ込む。落ち球も武器。大学、社会人では大舞台で結果を残してきた。ビルドアップも成功。風格も日を追うごとに増している。
取材・文=小中翔太 写真=小中翔太、矢野寿明

跳躍力に優れ、遠投は120メートル。大きな体格からパワーを生み出す[写真=小中翔太]


 ほんわかとした性格とは対照的に投げるボールはえげつない。伸びのあるストレートと落差のあるフォークが大きな武器。投球のほとんどを2球種で占めるツーピッチ投球で三振の山を築く。ストレートの回転数は2500回転を超え、ホップ成分は55センチ以上。回転効率も100%に迫り球質は完璧に近い。ウイニングショットの落ちる球はフォークにしては速く、スプリットにしては遅い中間球のような球速帯で回転数も多い。高身長とリーチの長さから角度もあり、その軌道は打者の視界から消える。

 兄の影響で小学校4年時に野球を始め、中学時代は身長が、高校と大学で球速が大きく伸びた。中学3年時に160cmちょっとだった身長は引退後に急激に伸び、高校入学時には180cmほどに。長くなった手足を操ることに苦労しながら140キロをマーク。進学した関大では「1年秋からベンチに入れてもらって(神宮大会)準優勝という経験もさせてもらって、高校の自分では考えられないような成長ができたので非常に濃かった4年間でした」という日々を過ごした。自主性を重んじる部の方針の中で、体のバネや瞬発系を鍛えるトレーニングに励み球速がアップ。3年秋には150キロを計測した。

 ウイニングショットを習得したのは・・・

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