昨季14年ぶりにコーチとして古巣へと帰還した2000年代の正捕手。当時バッテリーを組んでいた三浦大輔監督らとともに“横浜反撃”のスローガンの下、リーグ2位へとチームを導いた。正捕手育成に加え参謀役と、23年“横浜頂戦”の成否はその双肩にかかっている。 取材・構成=武石来人 写真=井田新輔、BBM 
バッテリーコーチに加え、今季からはチーフ作戦コーチとして三浦大輔監督[左]の参謀役を担っている
手応え感じた復帰1年目 活気ある練習でさらに上を
新たな肩書が築いた信頼の大きさを物語る。選手、チーム、そして自分自身にテーマを設定することの重要性を示した1年目。今年も選手たちの目に、青い炎をともらせる。 昨季務めたバッテリーコーチに加えて、今季はチーフ作戦コーチという役職を兼任することになりました。皆さんにはあまりなじみのない役職かもしれません。単純に言えば、チームが少しでも多く得点できるように、少しでも失点を少なくできるように作戦を考えていくのがこの役職の仕事。したがって、昨年と違い攻撃面の話にも加わっています。ベンチでは、三浦大輔監督と攻撃の戦術や選手の運用について話し合うことが増えましたね。
また、ほかのチーフコーチ(
石井琢朗チーフ打撃コーチ、
齋藤隆チーフ投手コーチ)と同様に、そのポジションの取りまとめ役という側面があります。さらにチーム全体の橋渡し役も任されており、より密なコミュニケーションが必要だと感じています。
バッテリーコーチに就任した昨季については、捕手だけでなくバッテリーでしっかりと試合をつくれたことが収穫だと思います。私の中で、ゲームプランの組み立てや接戦でも最後には勝ち切ることをテーマにしていましたので、そこが形になったことには手応えを感じています。
実は、シーズン開始時から捕手陣には・・・
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