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シーズン序盤、攻撃力不足に苦しんだ西武だが、いよいよ打線が機能し、浮上の兆しを見せている。チーム内のさまざまな変化が大きな要因には違いないが、その最初の変化となったのが、交流戦直前にチームに加入した新外国人・メヒアの存在だ。自身も「大きな変化」を求めて、日本へとやって来た。
取材・構成=田辺由紀子 写真=井出秀人、桜井ひとし、高原由佳

日本野球への適応

──来日して1カ月以上が経ちましたが、日本の生活には慣れましたか。

メヒア そうですね。野球もそうですが、食事など生活面でもだいぶ慣れてきました。日本では新幹線での移動など電車を使う場面が多いのですが、その移動にも少しずつ慣れてきましたね。

──ここまでプレーしてきた日本の野球の印象を教えてください。

メヒア レベルが高いということを感じます。特に感じるのは、日本はすごく頭を使う野球をするということ。最初のイニング、1回の初球から勝ちにいく。勝つことに対して、全力でプレーしているという印象です。

 ピッチャーにしても、私が今までアメリカで経験してきた野球とは違いますね。フォームだったり……違う部分はたくさんあるんですが、特に出どころが見づらいというところが大きな違いです。日本のピッチャーは、すべてのピッチャーがそういうところを気にして投げているんではないでしょうか。

 アメリカでは出どころが見づらいピッチャーというのは全体の50パーセントいるかどうかくらいでしたが、日本のピッチャーはほとんど100パーセントと言っていいくらいのピッチャーがそこまで考えて投球しているというふうに感じます。そのため、バッターとしてはタイミングが取りづらいというのはありますね。

──ここまで一番印象に残っているご自身のプレーは?

メヒア うーん……(一塁)守備でライン際のボールをダイビングキャッチしたことかな(5月23日のヤクルト戦、西武ドーム)。自分ではそのボールは絶対に捕れるというのがあったんですが、打球が少し違う変化をして、その中でも自分のリアクションがしっかりできて、ボールをキャッチできた。そのプレーは自分の中で印象に残っていますね。

──ホームランなどのバッティングではないんですね。5月15日の最初の試合(対日本ハム)、初めての打席での本塁打は強烈なインパクトでしたが。初打席、あの場面ではどのような気持ちで打席に?

メヒア まあ、緊張というのもありましたけど、それ以上に、日本のピッチャーがどういう投球をするのかというのをすごく考えていました。もちろん最初の打席だったので、けっこう興奮して打席に入ったという部分もあったんですが。日本のピッチャーがどういうボールを投げてくるのかということを考えながらも、その中でも自分のスイングをしっかりしようと思っていましたね。ただ、まさかあそこでホームランが出るとは思わなかった。最初のスイングでああいう形でホームランが打てたのは、自分にとってもすごく良かったと思います。
今、話を聞きたい人

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週刊ベースボール編集部が注目する選手にフォーカスするインタビュー企画。

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