ロッテとDeNAがともに3位でシーズンを終えたのはDeNAがまだ大洋を名乗っていた69年以来、実に47年ぶりのことである。個人記録でもロッテは角中勝也が打率.339で2度目の首位打者であり、投げても石川歩が防御率1位に輝いた。チームから日本人の首位打者と防御率1位投手が同時に誕生したのは56年ぶりのことである。一方のDeNAも筒香嘉智が本塁打王と打点王のタイトルを獲得したが、このチームから打撃の2冠が誕生したのは、1988年のポンセ、1999年のローズ、2013年のブランコに次いで4人目のことだ。優勝には手が届かなかったが、何かと話題も多かった2チームであった。 立ち上がりが悪い先発投手陣

ロッテ投手陣の勝ち頭である石川歩も立ち上がりに不安を残す。大エースになるためにはこのあたりの改善が求められる
昨シーズンのロッテのイニング別の得点と失点を見ていくと意外なことに気付く。1、2回の失点が得点を大きく上回っていることだ。
▼合計得点=583
1回=62
2回=61
3回=61
4回=54
5回=73
6回=85
7回=71
8回=60
9回=46
10回=8
11回=2
12回=0
▼合計失点=582
1回=89
2回=79
3回=61
4回=54
5回=54
6回=60
7回=67
8回=67
9回=42
10回=5
11回=2
12回=2
トータルで得点が1点多いロッテだが、1回は失点が27、2回も失点が18も多い。3回以降は8回を除いて得点のほうが多い、または同じなのだから投手陣の立ち上がりがもう少し改善されればチームとしての成績も少しは変わっていたに違いない・・・
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