パ・リーグの覇権争いは混沌としているが、ソフトバンク優勝のカギを握るのは抑えのデニス・サファテであることに異論はないだろう。昨年まで41、43セーブと2年連続で最多セーブのサファテは今シーズンもすでに27セーブをマークし、楽天の松井裕樹と並んでリーグ1位。しかもサファテはこの勢いで40セーブ以上をマークすれば、パ・リーグでは史上初の3年連続40セーブとなる。(記録は7月12日現在) 
ソフトバンクの絶対的な守護神として君臨するサファテ。3年連続40セーブ達成も見えてきた
試合を締める抑えとして日本で才能が開花
現在プレーするソフトバンクは、サファテにとって日本では3球団目の所属球団である。1999年6月のアメリカのドラフト会議でブリュワーズから9位で指名されて入団したが、初めてメジャーのマウンドを踏んだのは2006年。8試合に登板して防御率4.32で、翌07年にはアストロズに移籍した。
ここでも7試合にしか登板できず、08年はオリオールズに移ったが、57試合に投げて4勝をマークするなど存在感を示した。これまで救援専門の投手であったが、オリオールズでは先発にも4試合に起用されて4勝3敗。しかし前途に希望が見え出した09年は20試合で0勝1敗、防御率も5点台に大きくダウン。このままメジャーのマウンドを踏めないまま、10年シーズンが終わったところで
広島入りとなった。(A表参照)

※はリーグ最多
広島では4月中にいきなり9試合に登板して6セーブ。抑えのエースとして・・・
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