セ・リーグは広島が優勝へ向け、大きく抜け出した。月間成績は15勝7敗1分けの勝率.682であり、7月末には2位の阪神に10ゲーム差をつけた。一方のパ・リーグは楽天とソフトバンクの熾烈な競り合いが続いている。開幕から首位をキープしている楽天が、7月7、8日にソフトバンクにその座を譲ったが、すぐにトップを奪い返すなど底力を見せた。またプロ野球とともに、夏の高校野球の地方大会も大いにファンを沸かせた7月であった。(記録は7月31日現在) 
楽天不動の三塁に定着しているウィーラー。自慢の打撃力とフットワークの軽快な守備でチーム躍進の原動力となっている
首位争いを演じる楽天、守備力も大きな武器
楽天はソフトバンクに首位を譲ったのは2日だけで、再び首位に返り咲いて7月も首位を維持した。昨年も開幕当初は
西武、
ロッテと首位争いをしていたが、4月12日から6連敗して5位に転落すると、再び首位に浮上することはなくシーズンを終えた。しかし開幕4連勝でスタートした今シーズンは、ここまで3連敗は3度しかない。
さらに楽天の強さを証明するのは守備が手堅くなったことだ。開幕から86試合を消化して、まだ40失策しかしていない。楽天にとって守備力の弱さが球団創設以来のウイークポイントであったが、それも今シーズンは解消されつつある。ここまでのチームの失策数を143試合で換算すると67失策。2009年の62失策が球団の最少記録だが、これを更新するかもしれない。
これまで特に三塁手の失策が多かった。今シーズンもウィーラーを筆頭に4人の選手を起用しているが・・・
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