
北條史也[左]が目覚ましい成長で、鳥谷敬[右]とそん色ない力をつけた阪神やけど、この2人の力をうまく生かして二遊間を組ませてはどうかと思っている。どうやろうか/写真=小山真司
36歳のオレは代打を告げられ36歳の鳥谷はまだいける!
唐突やけど、なぜか昔のことを思い出していた。沖縄・宜野座キャンプ取材を終えてのある一日……。あれは確か25年も前だったか。そのあたりはおぼろげなのだが、1992年だったと思う(記憶違いならすいません)。阪神が久しぶりに優勝争いを演じたシーズンやったはず。その年、オレは確かに感じた。「いよいよ終わりか……」。そう思わずにおれないシーンがあったのである。
それは古いナゴヤ球場での
中日戦やったな。試合はもつれ、終盤にチャンスが巡ってきた。オレはネクストバッターズサークルにいた。好機が拡大されて、いよいよオレの打席……。力が入る場面よ。素振りしながら打席に向かう。そのとき、動きがあった。三塁ベンチから当時の監督、
中村勝広さんが出てきた。代走かいな、と思ったら、監督は「代打!」と球審に告げたんよね。
まさか、と思ったわ。正直、何が起きたか分からんかった。するとベンチから・・・
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