
開幕戦とそのカード、さらにその先の数カードを見据えて先発投手のローテを組み立てるのが監督の作業なんやが、その時期がちょうど今ごろ。さて各球団の監督さんはどうやろな
もうすぐ監督の「逆算のとき」が始まる
いま、まさにWBC!! である。プロ野球ファンのみならず、国民的関心事として、やはり世界一を決めるイベントは盛り上がる。侍ジャパンが、その座につく可能性が強いこともあって、これから先の決勝まで、興奮の度合いは強まっていくやろな。
オレもWBCのことを書くところなんですが……。週ベの担当者から、思いもよらぬ要請があった。「あの……、本来ならWBCを語ってもらいたいところですが、この大会はどんどん進んでいくので、タイムラグが生じるわけなんです。だから、今回はWBCのことではなく、プロ野球のペナントレースに向けた、これからのポイントについて書いてくれませんか……」
ハイ、ハイ、分かりました。分かりましたよ、とオレはそこから切り替えた。この原稿を書き始めたのが3月の10日。ということは開幕まで、あと3週間である。この時期から監督は何を考え、どこに重要ポイントを置くのか……。監督目線でオレは経験を基に考えてみたのである。
あとしばらくすると、チームとしての方向が決まってくる。若手や新戦力をテストし、使える・使えない、の判断が、まず必要になってくる。それを考えながら、一方で『逆襲のとき』ではなく『逆算のとき』を迎えるのだ。何を逆算するのか?それは投手陣のことで、特に先発陣のローテーションを逆算して作っていくという作業なのだ。
オレは監督時代、ここに重きを置いて考えてきた。まあ自分の野球観というのか、結果を左右するのは投手力を含めた守りという信念があったからです。ディフェンスを強くすること。これこそが勝ち抜ける道と信じて疑わなかった。
というのも打線、打力に関しては、オレはそうそう・・・
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