
阪神の梅野[写真中央]も開幕以来先発スタメンに起用され、信頼感と安心感を生み出そうとしているわな。矢野コーチの下、成長を見せていて楽しみやわ
打てる捕手はなかなかいないよ。現役時は達川さんがイヤやった
早いものだ。開幕から1カ月を迎えようとしている。歳を重ねると、時の流れが早く感じる。週ベのこのコラムだってそう……。1週間はアッという間だ。さあ、何について語るか……。オレなりに悩むんだな、これが。
セ・リーグは開幕前の予想どおりの展開か。
広島、
巨人、阪神の“3強”がそれなりの戦いで上位を占めている。この3チーム、当分の間しのぎを削ることになる。一方で、パ・リーグはどうやら波乱のニオイがプンプンする。
楽天と
オリックスの奮闘よね。大方の予想はBクラス。こういうチームがスタートダッシュを決めると球界は盛り上がる、それだけに今後の戦いぶりに注目。期待したいもんやね。
さて、今週のテーマですが、やっぱり担当のSから連絡が入った。「キャッチャーに絞って書いてもらえますか!!」。これだけで電話ガチャンよ。分かりました。オレなりの“捕手論”を記すことにするけど、もう少し優しく指令してくれよね、S君よ……。
というわけで、オレはまずスポーツ紙を開き「打撃成績表」を確認した。規定打席に達している打者を打率のいい選手から並べている表なのだが、セもパも下位に名を連ねているのは捕手ばかり。セ・リーグでは
ヤクルトの中村(
中村悠平)が上位で頑張っているが、それ以外は2割そこそこか1割台、パ・リーグも同様である。
これをどう感じるか。オレはまったく驚かないし、逆に普通のことやと思っているわけ。そらそうよ。捕手とはそれほど難しいポジションであり、打てて守れて……なんて捕手はなかなか出てこない。極端な話、八番・キャッチャーでエエわけよ。監督目線でいけば、打つことより、まず守り優先。そこまで割り切って考えるポジションということや。
野村克也さんとか
田淵幸一さん、さらに
古田敦也のような捕手はまれで、とにかく捕手として、守りの要になるのがこのポジション。そういう意味で、オレが現役時代、最もイヤな捕手だったのが達川(
達川光男=現
ソフトバンクヘッドコーチ)さんやったわ。しつこいわけよ。これでもか、というくらいしつこく弱点をエグってくるわけ。
達川さんといえば「ささやき」が代名詞となったけど、そのリードは・・・
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