
オレもパッと見、どっちがどっちか分からんけど阪神は8回・マテオ[右]、9回・ドリス[左]のリリーバーがしっかりしている。彼らが優勝のカギを握っていると思うんよね
アリアスが突然ホテルのドアをノックした
5月9日、東京ドーム内の報道陣のサロンでのこと。オレは評論のためにドームに入った。注目の
巨人対阪神戦よ。そこへ「ご苦労様です」とあいさつに来てくれたのが編集担当者、S君である。いつも電話連絡だけで、顔を合わせるのはホンマ、久しぶり。相変わらず、やさしそうな顔をしている。電話では何の遠慮もなくガツガツ注文してくる強面風なのに、実際はポキッと折れそうな、か細い風情……。このギャップはなんや……と思っていると、いつもの調子で「今週のテーマですけど」ときた。
ハイハイ、分かりました。外国人特集でっか。そのことを頭に入れて、試合を見たわけやけど、阪神が好調を示すように快勝したのだ。糸井(
糸井嘉男)、福留(
福留孝介)、鳥谷(
鳥谷敬)のベテラン3人が活躍し、菅野(
菅野智之)を粉砕したのだが、オレは2点差を守り、逃げ切った阪神のリリーバーに目がいったわけよ。8回のマテオ、9回のドリス。この外国人2投手の安定感こそが阪神首位の原動力のひとつ……と感じているのよ。
日本のプロ野球の外国人選手への依存度は相変わらず高い。現行のシステムでいけば投打で4人の外国人選手が出場できる(ただし野手4人、投手4人は否)。極端な話、9人の先発メンバーで野手が3人、先発投手が外国人なら、先発オーダーに4人が出ることもできるわけで、そら、依存度が高くなることもうなずけるってことよ。
外国人選手について、監督目線で語るならとにかく結果を出してくれることが大前提なんよ。条件がスゴいとか、少々素行に難があるとか、チームになじめないとか、いろんな評価はあるけど、オレはそんなことは、さほど気にならんかったわ。要するに結果を出してさえくれれば、そんなの関係ない……ってことよ。
ただね、外国人選手も悩み、苦しみもがくってことがある。そういうときにどう接してやるか・・・
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