
まさかの大型連敗を食らってしまった巨人。高橋監督もいろいろな策を試みていると思うが……。あとは戦略や起用法で表現して打開するしかないな
巨人の大型連敗はベンチの危機管理の甘さやな
ラジオでの解説の仕事で京セラドームに向かったのが6月6日。
オリックス対
阪神の“関西ダービー”やった。この2チームの監督だった身としては大いに楽しみな戦いであり、幸い両チームとも好調よ。その夜は阪神が一方的な戦いで圧勝……。勝敗の行方がほぼ決まった終盤。オレが気になっていたのは東方面の試合経過やった。
そらそうよ。あの巨人が連敗地獄にはまり、もがきまくっている。でも、この夜はエース・菅野(
菅野智之)が先発し、打線も先制した。これで連敗は止まる……と、オレも遠く離れた京セラドームでホッとひと息ってところやった。
ところが途中経過が飛び込んでくるたびにドヒャッとする。追いつかれ、勝ち越され、その後は抵抗することなく、まさかの連敗続行。菅野でも勝てず、ついに11連敗……。これは巨人軍の長い歴史の中でワーストタイと聞いた。さすがにズシリとこたえる数字よ。オレも監督8年で、大型連敗を食らったことはあるけれど、ここまで伸びたことはない。その巨人は翌7日も完封負けで、12連敗。球団ワースト記録になってしまった(原稿締め切りまで13連敗)。
「そこでですけど、この連敗、岡田さんはどう分析しますか……」とタイミングよく振ってきたのが、いつもの編集担当S君。球界全体、まさかの事態に、相当混乱しているようだ。そらそうやな。開幕前の予想で、巨人優勝説をあげた解説者は多くいた。オレ? オレも巨人を優勝にしたわ。戦力的にも
広島、阪神より上にいく、と思っていたしな。
それがこの時期の超大型連敗よ。想像してもなかったし、これで巨人優勝の可能性は、極めて薄くなった……と言わざるを得ない状況になったわな。
チーム状況、チーム事情を詳しくは分からない立場で、語るのは申し訳ない……という気持ちもあるけれど、オレの経験上、はっきりしているのは・・・
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