
野球には「流れ」があり、それをどうつかみ離さないかが勝負の分かれ道や。そして「気持ち」で打てることもある。夏の甲子園でもタイブレークとなった星稜高対済美高の試合では済美高がサヨナラ満塁逆転ホームランで勝ったが、まさにこの「流れ」と「気」を感じた試合やったわ/写真=BBM
タイブレークの甲子園なかなかおもろいやん
夏、真っ盛り。甲子園が熱くて、暑い。夏の高校野球よ。連日、手に汗握る戦いが続いている。おもしろいし、素晴らしい。ホンマ、試合が終わったあと、涙がこぼれることもあった。テレビの前で、60歳の男がポロポロと涙を流す。皆さんも同じやないですか? これが高校野球……。あらためて原点を思い出させてくれるのが熱い甲子園なんです。
今年から導入されたシステムがある。タイブレーク制である。延長12回を終わっても決着がつかない場合に用いられる新システム。13回から無死一、二塁でスタートする。最初は当然、違和感を持ったわ。とことん戦って、決着をつける──。オレはこれで育ってきたわけやしね。でも、実際にタイブレークを見て、これもなかなかおもしろいやん……と思ったわ。
時代の流れよね。試合中、給水タイムを取る時代よ。いつ終わるとも分からず、延々と戦う形式は、もう時代には合わない……ということなんよ。そして、このタイブレークにも駆け引きが存在する。ポイントは・・・
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