
個人的には阪神の鳥谷の引退勧告についてもっとやり方があったと思うよ。ただオレはまだまだやれるだけのものは持っていると思う/写真=BBM
阪神はホームランが少な過ぎ
横浜のホテル……。そこでこのコラムを書いている。
DeNA-阪神戦。デイリースポーツ紙の評論の仕事だ。9月4日、ナイターは延長にもつれ込んだ。序盤から阪神が理想的な展開でリードし、このままいくかと見ていたら、そこでズドンとDeNAの一発攻勢。ロペス、
ソト、佐野(
佐野恵太)の3発で追いつく。
この時点で、他球場の情勢が……。
巨人が負けた。
広島が
ヤクルトに逆転サヨナラ負け。こうとなればDeNAも阪神も負けられない。巨人を猛追するDeNAは、勝てば2.5ゲーム差となり、ホンマ、射程圏内にとらえることになる。阪神だってそうだ。CS進出圏内へ、3位・広島に肉薄できる。
互いに負けられぬところで、決着はやっぱり一発だった。筒香(
筒香嘉智)のサヨナラ弾。この夜から四番に戻った筒香の豪快な一撃やった。ホームランなしで得点を積み上げる阪神。対照的にドカン、ドカンと4発で仕留めたDeNA。あらためてだが、本塁打の魅力を味わうにふさわしい夜となった。
ホームランは流れを変える。ホームランは相手の戦意を一瞬にして奪う。ホームランは状況を一変させる。これらの要素を、この夜のDeNAは具現化させた。9月4日現在、DeNAのチーム本塁打は140本、一方の阪神は83本。ほぼ倍に近い数字だ。もちろん本拠地の違いがある。甲子園はやっぱりホームランは出にくい、逆に横浜は出やすいスタジアム。これは差し引くけど、やっぱり阪神の数字は少な過ぎる。これは近年のタイガースのネックである。
外国人の大砲を獲得しても思惑外れだし、ドラフトでは大物打ちの逸材を獲っていない。目指す野球はあると思うが、やはりこの時期、チームの中に20本塁打ラインに誰も達していないというのが、なんとも・・・
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