
最初に見たときから早川は、好素材やと思っていたわ。順調に育ちドラフトの目玉に。大学の後輩だからというひいき目なしに、今年ドラフトのNo.1やと思うよ
キレのあるボールで完成度の高い早川
遠い昔、41年も前のころ、オレは一体、何をしていたのだろうか。思い出せない。41年前のことだし……。でも、これだけは心に刻んでいた。「どこでもいい。引き当てられたチームに行く!!」。覚悟はできていた。ドラフト会議直前、オレは間違いなく、そんな心持ちで過ごしていた。
オレも経験したドラフト会議が10月26日、目前に迫っている。果たして今年、どんなドラマが起きるのか。カウントダウンに入り、オレなりに今年のドラフトのことを考えてみた。
実は2017年の3月。オレは今年のドラフトの目玉とされる2選手をナマで見ていた。早大関係者の誘いを受け、近大対早大の練習試合を観戦したのだ。両校の関係者には知り合いも多い。それぞれから「今度、入学するあの選手、見てくれ」と告げられた。それが近大の佐藤(輝明)と早大の早川(隆久)であった。
入学が決まっていたから、この時点で練習に参加していたし、ゲームにも出場していた。確かに2人とも光っていた。体つきが違っていたし、期待を受けるだけの好素材。そんな印象を2人ともに受けた。それが4年後、2人が順調に成長し、ついにドラフトの目玉として、いよいよ運命の日を迎える。
選ばれる側から選ぶ側に。オレも監督の8年間、ドラフトに関係してきた。そして、オレなりのドラフト戦略を考えることになる。つまり、・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン