CSファイナルで広島相手に4連勝(実質3連勝)で退け、パ・リーグ3連覇、昨年日本一の王者・オリックスに挑んだ阪神。指揮官はときにファンの声援を味方に付けた采配を振るうなど、シリーズの流れを読み、4勝3敗で阪神を38年ぶり2度目の日本一に導いた。日本シリーズの激闘を振り返りつつ、来季へのチームづくりについても語った。 写真=BBM 
38年ぶりの日本一よ。ここまで成長した選手たちはすごいよホンマに。オレもうれしく思っている
10月はホンマに気が張り詰めた日々やった
週刊ベースボールの読者の皆さん、お久しぶりです。阪神タイガースの監督、
岡田彰布です。前回のコラムで、オレは一体、何を書き、何を読んでもらったのか。さっぱり思い出せないでいます。年のせい? いやいや、違います。とにかく10月から11月、激しい動きがあり過ぎて、それが原因やと思う。
9月14日に18年ぶりにリーグ優勝することができ、シーズンを終えて少し時間が空いたあと、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージで広島と対戦した。3連勝し、ほっとする暇もなくドラフト会議があった。その翌日はオリックスとの日本シリーズで監督会議に臨み、シリーズへと突入よ。10月はホンマ、気が張り詰めた日々を過ごすことになった。
あっ、そうそう、読者の皆さんにあらためてご報告を。ハイ、阪神タイガースは日本一になりました。1985年以来、38年ぶりの頂点です。本当に応援、ありがとうございました。
この「そらそうよ」で詳しくは書けなかったけど、広島とのCSファイナル。ここでいきなりプレッシャーを強く感じたわけです。というのも、絶対に負けられぬ、負けてはならない戦いだと、オレ自身、強く思っていたから。シーズンの長いペナントレースの中で、2位以下を大きく引き離してリーグ優勝した。でも次のステージ(日本シリーズ)に行くには越えなければならない壁が……。それがCSだ。
オレはもともと、このCS制度には反対の考えを持っている。しかし現行の制度がある以上、その流れに従って進むしかないし、シーズンぶっち切りの優勝チームが、ここで負けて、日本シリーズに出られないなんて、そら、洒落(しゃれ)にもならんしな。これはオレだけではなく、選手もそう感じていたはず。まずは重圧に勝つ。この1点集中で新井カープと戦ったのです。
相手は勢いがある。新井(
新井貴浩)監督(以下は後輩として新井と呼ばせてもらう)も野心十分で、どんどん仕掛けてくると考えていた。
だけど、ウチはいつもどおり、普通に戦えば……という結論に至った。普通に戦えるのが今の阪神というチームの強みであり、最大の武器。だから先発ローテーションも王道というか・・・
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