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ヤクルト・児山祐斗「何年も続けて成績を残せるような選手に」

 

2年目左腕の評価は昨秋からうなぎ上りだった。2015年の春季キャンプでも一軍に帯同。オープン戦ながら一軍のマウンドも経験した。だが、チーム方針により開幕は二軍スタートに。現在は左のエースを目指し研鑚を積む日々だ。



石井弘寿二軍投手コーチから伝家の宝刀を伝授


 上手から振り下ろす左手が、地面に当たることもあるほどの大きな投球フォーム。DeNA岡島秀樹のようだと、たとえられる2年目左腕は先発として育成されている。理想像はチームメートの石川雅規だ。

「もう何年も、左のエースを務めている。チームの柱ですよね。いつか、そういう選手になりたい」

 岡山・関西高出身の19歳。ルーキーイヤーの昨季は、左肩痛のため二軍で6試合の登板にとどまった。一軍登板機会はゼロ。それでも愛媛・松山秋季キャンプで初の一軍に抜てきされると、今年2月の沖縄・浦添キャンプ、オープン戦を通じて一軍に帯同した。真中満監督からも「球は打者の手元で伸びるし、チェンジアップの腕の振りは直球と変わらない。中継ぎで使えるならチームに幅ができる」と評価された。

 だが、開幕直前に二軍降格。一軍では中継ぎだったが、二軍では先発で起用されている。「若いなら先発で育てたい」(真中監督)という球団方針があったからだ。イースタン・リーグでは、防御率5.17(6月21日現在)。投手出身の伊東昭光二軍監督の評価は手厳しい。

「スピード不足、コントロールが悪い、変化球でストライクが取れない。直球は130キロ台前半から中盤くらいだしね。変化球でも2、3種類でストライクが取れないと一軍で通用しない。今のままじゃ、一軍はとてもムリですよ」

 児山も現実を受け止めている・・・

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