現在、ファームの四番に座るのは19歳の育成選手だ。支配下を目指す若者にもかかわらず、ウインター・リーグに派遣、春季キャンプでも一軍に招集されるなど、期待を全身に受け技術の研さんに励む。 
捕手/育成2年目/20歳
育成からハマの大砲へ──。シンデレラストーリーが現実味を帯びてきた。
千葉英和高から育成ドラフト1位で入団した昨季はキャンプで左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折して出遅れた。だが、フェ
ニックス・リーグや台湾でのウインター・リーグでその鋭いスイングを見せると、首脳陣の評価も急上昇。今季は沖縄県・宜野湾での一軍キャンプでスタートした。イースタン・リーグが始まり、「状態は悪くない」という。「結果が少しずつ出始めている。あとは得点圏での打率を上げたい。チャンスで強くならないといけない」と向上心をのぞかせる。
取り組んでいるのは軸のブレない打撃だ。「内角のシュート系の球に詰まったり、その球を見せられると、外角の球が遠く感じたりする」と自己分析。参考にするのは
DeNAの四番・
筒香嘉智だ。「筒香さんは見ていても軸がブレない。凡打でも本塁打でも基本的に大きくブレることがない。見習いたい」と目を輝かせた。体幹やウエート・トレーニングを重視し、このオフで体重は7キロ増えて88キロに。体も出来上がってきた。
課題は守備。今は一塁と三塁の練習を「9割」。捕手は「1割」という。「もちろん、まだまだですけど、徐々に進歩している実感はあるし、毎日が充実している。いろいろなところを守れれば、上が使いやすくなると思う」と手応えを感じつつあるようだ。
ラミレス監督も
高田繁GMも「打撃は一軍でも・・・
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