昨年夏の甲子園を制したV右腕。しのぎを削ったライバルたちとともに切磋琢磨し、目指すは一軍のマウンド。負けん気の強さで夢舞台へのキップをつかみ取る。 写真=BBM 
投手/1年目/19歳
真っすぐの強さはすでに一軍レベルにある。
柿木蓮の現在の課題は、それを一定して継続できるかだ。登板ごとの波をなくすには体力面と精神面の向上が欠かせない。1年目の今季は先発として春先は調整していたが、4月中旬に調子が崩れた。「打者と戦わなければいけないのに、自分と戦っていました」。思うように投げられないことを深く考え過ぎて、思考が負のスパイラルに陥った。春季キャンプから飛ばしただけに疲労のピークも重なった。気持ちとパフォーマンスが、まったくかみ合わずに前半戦は苦しんだ。
本来の自分を見失いかけた矢先の5月から、中継ぎに回った。短いイニングでしっかり腕を振ることを意識して、復調を目指した。並行して、苦手としていたクイックモーションも強化。体力面も含めて、実戦登板を重ねながら総合力を高める取り組みを継続してきた。
島崎毅二軍育成コーチは・・・
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