満開の桜のように咲き誇る日を夢見て、ファームでしのぎを削る。そんな飛躍が楽しみな将来のスター候補を発掘する好評企画がスタート! 第1回は、ドラフト最下位指名から自らの投球で評価を変えていく育成右腕が登場。今春は開幕直前まで一軍に帯同し、最も支配下昇格に近いと言っても過言ではない。 取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭 
投手/育成2年目/24歳
強い気持ちで、上を見据える。2020年秋のドラフト、育成選手の8番目とチームの中で一番最後に名前を呼ばれた中村亮太。今春も一軍を経験した右腕は、支配下登録に向けて突き進んでいく。 ──2年目を迎え、育成選手ながら開幕直前まで一軍に身を置きました。
中村亮 1年目からチーム1、2を争うぐらいファームで投げさせてもらいました。その中で、「一番目立ってやろう」と。やっぱり自分としてはドラフト“最下位”というのがすごく悔しくて。ただ、入った以上は「横一線」と王会長(
王貞治、現・球団会長兼特別チームアドバイザー)もおっしゃっていましたし、全員抜いてやろうと目をギラギラさせてやってきた。ハングリー精神というか、そういう気持ちの強さが、監督やコーチの目にも留まったのかなと思います。
──昨秋のキャンプで主力もいる宮崎に途中合流。今春もスタートこそB組(二軍)でしたが、実戦でA組(一軍)に呼ばれてチャンスをつかみました。
中村亮 オフシーズンの自主トレを、千賀(
千賀滉大)さんから声を掛けていただいて連れていってもらったんです。千賀さんと石川(
石川柊太)さん、お2人と練習をともにして・・・
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