守備のときの足さばき、グラブさばきは天性のものと言われている。ライバルがひしめく阪神の内野陣の中で、今春キャンプでは一軍に抜てきされ、腕を磨いた。しかし、まだまだ高いカベがあることを痛感。現在は二軍で少しずつ、成長の階段を昇っている。 取材・構成=椎屋博幸 写真=佐々木萌 
内野手/2年目/20歳
高卒ルーキーの2021年夏はケガで思うような成績を残せなかった。だがフェニックス・リーグで打撃が覚醒。29打数16安打で打率.522の驚異の数字を残した。もともと守備には定評があっただけに、一軍首脳陣は春季キャンプに抜てき。そこで一軍選手のプレーに触れ、将来、野球の聖地で活躍するためには、足りないもの、そして自分がやるべきことに気が付いた。 ──プロ2年目で一軍キャンプを経験しました。何か感じたモノはありましたか。
高寺 先輩たちとプレーして見て、守備の面でやはり一軍のプレーヤーは違うなと実感しました。
──それはどういうところでしょうか。
高寺 守備ノックのときのボールの入り方がすごくきれいなんです。その部分が僕とはまったく違うなと思いました。
──どの先輩が特にそうだったというのはありますか。
高寺 皆さん、全員がそうです。すごくきれいな形で捕球されるので、本当にこれは違うなと。
──高寺選手もきれいな捕球姿勢で、打球を捕っているなとは感じていますが。
高寺 いや、そんなことはないです。まだまだだと思っています。打球に入るまでの速さや・・・
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