高校通算70本塁打を放った打力が評価されドラフト2位で入団した期待のスラッガー。19歳とは思えないほどの恵まれた体躯からケタ違いの飛距離のホームランをかっ飛ばす。新球場の四番候補でもある若い才能はファームで必死に振り込み、打撃を磨く。 取材・構成=滝川和臣 写真=BBM 
内野手/1年目/19歳
スケールの大きな打撃が魅力のスラッガーだ。巨漢ではあるが、守備、走塁も軽快でグラウンドでひと際目立つ存在でもある。ファームで実戦経験を積む段階にあるが、早く一軍の舞台で豪快な打棒を見せつけてほしい、新時代のスター候補だ。 ──ファームで迎えた1年目。初打席でヒットを放つなど出だしはよかったですが、少し調子を落としているようです。
有薗 開幕直後は感触がよかったんですが、そこから「打ちたい」という欲が出過ぎてしまいました。ポイントが前になり、落ちるボールに手を出してしまったりしました。そういう時期があって、今はもう1度開幕のときの姿勢で、ボールを引き付ける気持ちでやっています。悪い状態になると、気持ちばかりが前にいってしまうのは僕の昔からのクセではあります。でも、徐々に状態はよくなっています。
──体の近くにポイントを置くことを意識していると。
有薗 はい。ボールを引き寄せて、打つ。そのイメージがないと、どうしても体が突っ込んでしまうんです。
──ポイントが近いと差し込まれる可能性もあります。
有薗 内角をさばくのは得意なほうなので、基本はポイントを体の近くに置いています。高校時代もその意識はあったんですが、プロに入って崩されることが多かったので、よりその気持ちは強くなりましたね。
──徐々にプロのボールには慣れてきましたか。
有薗 高校までは速いボールは好きだったので、プロに来てもストレートに関しては、そこまで困ってはいません。でも・・・
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