長所を伸ばして2ケタ番号を勝ち取った。昨季、育成ドラフト3位で入団した期待の長距離砲が明確な意識を持って打力を向上させて存在感を示している。逆方向への一発も、その意識の賜物だ。 取材・構成=鶴田成秀 写真=高塩隆、湯浅芳昭 
外野手/2年目/20歳
最大の武器である長打力を発揮させた確かな意識は、打撃フォームに表れる。果敢な姿勢を貫きつつ、冷静さも忘れない男の成長は、未来のマリーンズ打線に光りを与えるものだ。 ──7月30日に支配下登録を勝ち取りました。自己評価をすれば、昇格の要因は何だと思いますか。
山本 7月はチャンスの場面で1本欲しいときに打てたり、良い場面で打つことができたことかな、と。自分の中で良かったと思う部分は、そこなので。サヨナラの場面や、勝ち越しの場面。そういった、“ここ”という場面で打てたことも、評価していただいた一つだと思います。
──入団から1年半でつかんだ2ケタ番号です。支配下へ向け、最大の持ち味である打撃を磨いてきたと思いますが、意識して取り組んできたことは。
山本 フォームもそうですけど、打席での意識もより考えて。積極的に打ちにいくことが自分の持ち味でもあるので、そこは消さないようにやってきました。
──ただ、相手投手も当然、スイングさせないように投げてきます。
山本 それでも積極的に初球からどんどん打ちにいくことは忘れないように。ただ、選球眼は大事になるので、すべてのボールに対してではなく、打てるボール、甘いボールならどんどん(振って)いこう、という意識を常に持って。まだまだ選球眼は課題ではあるんですけど、振っていく意識だけは持ち続けています。
──以前、軸足である右足に溜めた力をボールにぶつける意識を大事にしているとも言っていましたが、下半身の使い方とは、その意識でしょうか。
山本 はい。ずっとその意識を持って練習してきて・・・
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