『野球人生を長く続ける』ために手術に踏み切った。その判断が実を結ぼうとしている。こだわってきた直球は、中継ぎで磨きがかかり、後半戦のカギとなりうる右腕だ。7月30日に支配下登録された、ニュースター候補が一軍初登板へ向け牙を研ぐ。 ※インタビューは8月に実施 取材・構成=武石来人 写真=中島奈津子 
投手/支配下1年目/22歳
2019年育成ドラフト1位で入団し、今年4年目で念願の支配下登録を勝ち取った宮城滝太。投手として順調に登板を重ねて成長していたように見えたが、その裏側ではヒジの痛みとの戦いがあった。中継ぎ転向で新たに見えた可能性。初の一軍昇格、登板に向けた現在の状態、意気込みを聞いた。 ──昨年11月の手術(右ヒジクリーニング)後の状態は万全と見てよいですか。
宮城 手術から今年の4月に復帰してもうだいぶ試合でも投げているので、痛みも不安もなく、手術前以上のパフォーマンスが出せているかなと思います。体の状態もすごく良くて、いつでも(一軍に)呼ばれる準備が気持ちの部分でもできています。
──以前は先発が中心でしたが、今年は中継ぎがメーンです。
宮城 ずっと先発としてやってきたので、連続して中継ぎで登板するのは初めての経験でした。体への負担などいろいろと先発とは違う部分があり、中継ぎのつらさも含め、新しい発見がたくさんあります。それでも先発でやってきた経験が生かせる部分を感じながらやっています。
──数字では、昨年は7.12だった奪三振率が11.89に上昇しています。
宮城 奪三振率には、自分でもびっくりしてます(笑)。三振は、狙っているというより、一人ひとり全力で抑えに行った結果が良い方向に出ているのだと思っています。先発では・・・
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