ライオンズの将来のエース候補だ。昨年、八戸工大一高からドラフト5位で入団。2年目右腕の黒田将矢が順調に成長を遂げている。188cmの長身から投げ下ろすストレート、高校時代から武器としていたフォークは威力十分。右肩上がりの成長曲線を描く若獅子の未来は明るい。 取材・構成=小林光男 写真=矢野寿明、BBM 
西武・黒田将矢[投手/2年目/19歳]
格段にレベルアップしたストレートの力強さに本人も手ごたえを得ている。
「昨年はストレートの球速のアベレージが142、3キロでしたが、今年は147、8キロにまで上がっています」
4月1日のイースタン・巨人戦(CAR3219)では自己最速の153キロをマーク。ストレートで勝負できるようになったのは今年の一番の進化だが、それを遂げることができたのも1月に行った中日・涌井秀章との自主トレが大きかったからだという。 ──涌井投手との練習で何が効果的だったのでしょうか。
黒田 ランニングですね。涌井さんはたくさん走ることで有名ですが、本当にすごかったです。僕も高校時代は人よりも多く走っていましたが、想像以上でした。1日10キロ近くまで走っていたので毎日、全身筋肉痛でした。それと涌井さんは体幹もすごく大事にされていて、そこのトレーニングにも励みました。そのおかげでキャンプでは内海(
内海哲也)投手コーチに「すごく体幹が強くなっているな」と褒められて。実際にストレートの球速が7、8割の力でも140キロ台後半が出るようになり、力を入れると簡単に150キロを超えるようになりました。投げていて全然違うな、と。すごく楽しいですね(笑)。
──昨年のストレートと明らかに違うわけですね。
黒田 昨年は簡単にストレートが打ち返される感じでしたから。いろいろな人に話を聞いてもストレートが強くないと一軍では通用しない、と。オフは絶対にストレートのスピード、質を上げたいと考えて、涌井さんの自主トレに参加させてもらったんです。今はストレートで押せているから変化球が生きていることも実感しています。
──理想とするストレートは?
黒田 2、3年後にはアベレージで150キロは超したいな、と思います。打者に聞いても一番打ちづらいのは速いボールだと言いますから。ライオンズだったら・・・
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