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ファームから熱き魂で挑む! 未来を拓くキラ星たち

楽天・永田颯太郎 高みを目指し一意専心「うまくなることだけを考えている。それは台湾でも日本でも同じです」

 

25人。昨季シーズン開幕後に支配下昇格をつかんだ育成選手の総数だ。大卒で育成入団。2年目の今季はなんとしても2ケタ背番号を手にしたい。焦りはある。課題もたくさんある。だが、確かな成長も実感している。努力あるのみ。「うまくなりたい」を突き詰めた先に待つ未来を信じて。
取材・構成=阿部ちはる 写真=兼村竜介、BBM

永田颯太郎[内野手/育成2年目/24歳]


 レベルアップのために選んだ地は台湾だった。「このまま日本でやっても成長は知れてるなと思ったので」。名古屋産大1年時に国立台湾体育運動大へ留学し、2022年秋に楽天から育成4位で指名を受けた。入団2年目の永田颯太郎は今季、ファームで主軸を担う活躍を見せるなど急成長を見せている。支配下登録へ向け課題克服に励む日々だ。

──一時は四番を務めるなど打撃での成長が見られます。今季ここまでの自己評価はいかがですか。

永田 打撃はアピールするべきところだと思っているので、そこを評価してもらって主軸で打たせてもらっているのは本当にうれしいことというか、感謝しています。僕は毎日やることを変えずに、自分のやるべきことをしっかり毎日コツコツやっているという感じです。

──打席では何を一番意識しているのでしょうか。

永田 試合に入ったら対ピッチャーなので、「このピッチャーに対してどういう打ち方をしようかな」とか、「自分がやりたいことを曖昧にしない」とか、そういったことを試合前にしっかり決めて、準備して自分の打席を迎えるようにしています。

──春季キャンプでは打撃フォームの改良にも取り組んでいました。

永田 1月の自主トレを母校の台湾で行っていたのですが、そこで元阪神林威助さんに打撃面でアドバイスをいただき、打撃改造に取り組みました。

──具体的にどういったところを変えたのでしょうか。

永田 最初にトップの位置について指摘されました。僕はもともとトップが頭から離れた位置にあったのですが、それだとバットを出す際に(動きが)大きくなるというか、無駄な動作が増えるので、少しバットを寝かせて構えるようにしました。そうすることでバットを出すときの動作がシンプルになるんです。ヘッドが頭の後ろにある状態から真っすぐに出すイメージですね。その感覚が良かったので続けてみようと思い、シーズンに入ってからも継続しています。

──それが今年の成績につながっているのですね。特にインコースのさばき方には目を見張るものがあります。

永田 トップの位置を変えたことで、トップが高くなり、インコースもさばけるようになったかなとは思います。

──ただ、打撃面では調子の波が目立ちます。その課題克服に向けてどのようなことに取り組んでいるのでしょうか。

永田 自分の思ったようにいった打席が増えてはいるのですが・・・

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