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ファームから熱き魂で挑む! 未来を拓くキラ星たち

中日・日渡騰輝 “打てる捕手”を目指して「理想の捕手はソフトバンクの甲斐拓也さん。今は一番下ですけど、何とか巻き返したい」

 

強肩強打の捕手として、育成ドラフト1位で入団した期待のルーキー。高校卒業後、独立リーグに進んだのは最短ルートでプロに入るためだ。わずか1年でその夢を叶え、次なる目標は支配下登録を勝ち取ること。課題は多く、鍛錬の日々ではあるが、やれる手応えは十分に感じている。
取材・構成=牧野正 写真=橋田ダワー、佐藤博

日渡騰輝[捕手/育成1年目/20歳]


故障を乗り越えて


 霞ヶ浦高時代は“打てる捕手”として四番を任された。ドラフト指名はなく、卒業後は地元の独立リーグへ。高卒1年目にして開幕スタメンをつかみ、そこでの成長と活躍が認められ、育成ながらプロ入りを実現させた。肩の強さとパンチ力のある打撃が売りだが、捕手としてはまだまだ未完成。レベルアップを目指して汗を流し続けている。

──ルーキーイヤーも3カ月が過ぎましたが、プロの水には慣れましたか。

日渡 シーズンが始まる前にケガをしてしまって、それが原因で少し遅れていたんですけど、徐々にですが、だんだん慣れてきたというか、追いつけるようになってきたと感じています。

──故障したのは、どの部位ですか。

日渡 右のハム(ストリングス)です。肉離れしてしまって。それが3月8日の鳴尾浜での試合のことで、そこから1カ月半くらい何もできなくて、その遅れを取り戻すのに時間が掛かってしまいました。でも大野コーチ(大野奨太、バッテリーコーチ)にも厳しい練習を設定していただいて、現在は体力的にも徐々に追いついてきているというところです。

──春季キャンプの疲労とかが、たまっていたのでしょうか。

日渡 いや、自分の準備不足です。5回が終了したグラウンド整備のあとにやってしまったんですが、少しでも動いていれば防げたケガだったと思います。まだ寒い時期でしたから。それがなければ、しっかりといい形で開幕を迎えられたのにと悔いが残ります。春季キャンプはすごく順調に過ごせていたので。

──プロのレベルについては、どのように感じていますか。

日渡 二軍のレベルで言えば、これから自分の中でしっかりとやっていけば何とか追いつけるレベルだと思います。というか、そう思ってやっていかないと。「とんでもないレベルに来てしまった!」とかはないです。もちろん周りからどう見えているかは分かりませんけど。

──体力的には問題ありませんか。

日渡 まだあまり試合にも出ていないですけど、独立リーグのときは毎試合出ていたので、今のところは大丈夫です。でも、これからですよね。まだシーズンは長いので。捕手は特に体力が重要ですから。

──練習は苦しいですか。

日渡 メニューはきついというか、質、量ともに独立リーグとは比べ物にならないです・・・

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