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ファームから熱き魂で挑む! 未来を拓くキラ星たち

ソフトバンク・前田悠伍 新たな育成モデルとして「また新しい課題が出てきて、それをクリアして、という積み重ね」

 

4年ぶりにパ・リーグ制覇を果たしたが、常勝軍団復活へはここから2年、3年、そしてその先も、連覇を続けていかなければならない。チームのさらなる繁栄のために、必要なものとしては“新しい力”。一軍デビューを目前にしたドラフト1位ルーキー左腕は、間違いなくその筆頭だ。
取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM

前田悠伍[投手/1年目/19歳]


ついにベールを脱ぐ。ポストシーズンを前に、一軍ではさまざまな“お試し”も実施中。ドラフト1位ルーキーにも声が掛かった。ある意味、一軍首脳陣からはずっと目をかけてもらっていた。10月1日、左腕はどんな投球を披露するのだろうか。

──1年目のシーズンも、もうすぐ終わりを迎えます。

前田悠 めちゃくちゃ早かったですね。つい最近、ドラフトにかかったっていう感じなのに(笑)。

──充実した毎日を過ごしているから、余計にそう感じるのでは?

前田悠 新人自主トレから始まって、いろいろな方のサポートもあって順調に、ケガなく来られています。自分1人だけだったら、もしかしたらケガをしているかも。そういったところでは時にセーブをしてもらったりもして、倉野さん(倉野信次、投手コーチ[チーフ]兼ヘッドコーディネーター[投手])をはじめとして感謝したいなと思います。

──『特別育成プログラム』の下で、ここまでやってきました。

前田悠 僕たちの同期のドラフトは、特にピッチャーは皆さん即戦力という形で入っている。一方で僕は即戦力としての評価はあまりなかったですし、僕自身も別に1年目からバリバリ一軍で、というよりは「投げられたらいいなー」ぐらいの感じで思っていた。それよりも、1年目でしっかり体をつくるほうが大事で、序盤のほうは体づくりを優先してやっていたので。それが今にもつながっていると思います。

──定期的に倉野投手コーチや星野順治コーディネーター(投手)とミーティングを重ねてきました。具体的にどんな話をしているのですか。

前田悠 試合の振り返りと、僕の中で良かった点、悪かった点を発表して、その後に倉野さん、星野さんから客観的な評価、どこが良かった、悪かったかを言ってもらっています。そして、課題とも向き合いながら、次回登板については「これを意識して取り組もう」というのをZoomで話していました。

──定期的にミーティングをしていることでのメリットは、どのように感じているのでしょうか。

前田悠 自分だけ毎試合後にミーティングをやらせてもらっていて。それだけ期待をされているということ。それに応えられるように、自分の力を出すという大事な時間です。そのミーティングの中で一つ、基本的には真っすぐを中心に投げるということになり、真っすぐの出力アップなどに関しての課題が出た。そこから本当に今まで以上に真っすぐに関して向上心を持つようにはなったので・・・

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