野球界の舞台裏を支えるのは、直接的に選手を支える仕事人もいれば、球団職員など主にスタジアム以外で活躍するポジションもある。数ある裏方の中でも、選手やチームの魅力を伝える事業広報の仕事は多岐にわたる。 取材・文=滝川和臣 写真= BBM、YDB 
ブランド統括本部広報部副部長◎32歳/勤続6年
チーム付き、事業付き球団における広報の役割
プロ野球に限らず、スポーツチームが本拠地をかまえる地域と密接な関係を築き、ともに活性化を図ろうとする「地域密着」の形はさまざまだ。ここ最近では
横浜DeNAベイスターズのアプローチがオリジナリティにあふれ、面白い。
2015年には神奈川県内約72万人の子どもたちに野球帽を配布。17年には若手選手寮である「青星寮」のカレーを横浜市内の小学校などに学校給食メニューとして提供し、今年からは横須賀市内でも提供が始まる。
単にチケットを配ったり、スタジアムにゲストを招待するだけに留まらない地域へのユニークなアプローチは、誰がアイデアを出し、実施しているのか? その“仕掛け人”の存在が気になっていた。単刀直入に種明かしをすれば、これらを考え、形にしている一つが広報部だ。DeNAの球団には2つの広報グループが存在する。一つはチームに帯同して、監督や選手のインタビュー取材などをアレンジするいわゆる“チーム付き”が2名。それとは別に、球団のあらゆる事業を担当する“事業付き”が2名おり、さまざまな企画を作り、発信している。
ブランド統括本部広報部副部長の河村康博さんは、「大きなミッションは球団が取り組む一つひとつの事柄を世の中に伝えることです。チームや選手の魅力を伝えていくのがチーム付き広報であり、事業側の広報は、球団が行うイベントなどチーム以外の多岐にわたる部分を担当しています」と球団における広報の役割を語る。そして、企画の狙いを続けて説明する。
「目の前の目標として、たくさんのお客様にスタジアムに足を運んでもらうことがありますが、もう一つやらなければならないことが・・・
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