
打撃部門を統括している池山チーフコーチ[右]のデータ分析力と礒部コーチ[左から2人目]の人望がうまく調和し、それを梨田監督[中央]が統率していることも楽天打線の好調さにつながっていると思います/写真=BBM
楽天快進撃の要因2つ目の話をしたいと思います。交流戦に入りほかのパ球団、特に
ソフトバンク、
オリックスが好調なので、印象が薄れていますが、楽天もいい戦い方を続けています。打撃陣も四番の
ウィーラーが交流戦4割以上の打率を記録していますので、ペゲーロの調子が少し落ちてきましたが、そこを補ってくれるでしょう。
この攻撃陣を統括しているのが池山(
池山隆寛)チーフコーチです。現役時代は、
ヤクルト黄金期のショート&サードで「ブンブン丸」のニックネームでめちゃめちゃ人気がありました。そのイメージで豪快な指導をしていると思われがちですが、実際はデータを生かすコーチング技術が素晴らしいんです。
私が
西武の打撃コーチ時代、池山さんも楽天の打撃コーチでした。最初はあいさつ程度だったんですが、いろいろな話をしている間に、西武にはないデータを持っていることが分かり出したんです。それで私もそのデータの内容が知りたくて、知りたくて仕方なくなり、楽天と対戦するときは必ず池山さんのもとに行き、さまざまな質問をしていました。
毎回30分以上は話すようにしていましたね。話の内容は次の対戦相手の情報を交換。お互いにほかのチームに勝ってほしくないので、そこはお互いの出せる範囲で、情報交換をし、そこからさまざまなデータを持っていることが分かったんです。その中で、私が当時驚いた情報のひとつが「原点率」というものでした。
これは投手が何%の割合で狙ったコース(捕手が構えたミット)に・・・
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