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デーブ大久保 さあ、話しましょう!

デーブ大久保コラム「巨人はクリーンアップが好調です。この流れで首位争いを続けていくと思います」

 

主砲のゲレーロの調子が上がったことで打線に活気が出てきました。やはり巨人の戦力は強大です/写真=BBM


 各チームとひと回り対戦が終わった時点で巨人が良い成績を残せていませんでした。なかなか打線がつながらないという感じでしたが、4月25日には20対4(対中日戦=前橋)という歴史的な得点を記録するなど、点を奪えるようになりましたね。

 野球にはさまざまな点の取り方があります。しかし、一番効果的な得点法は何か分かりますか? それはホームランです。すごい投手戦を繰り広げる中で、1本のホームランで、苦境を打開することができることもあります。また1本のホームランで一気に4点入ることもあるのです。それくらい重みがあるもの。だから右打ちを続けるよりも、強い打球を打つ練習をして、ホームランが出るような確率を上げるほうがいいときもあります。

 そういう打線が組まれると相手投手陣には大きなプレッシャーがかかるのです。先週の“さんぺい”(西武中村剛也)の回(→こちら)でも話しましたが、人は記憶で動くものですから、この打線が「すごい」という刷り込みが行われてしまうと、意識づけが可能になっていくのです。

 その中で、私の持論としてはやはり中軸がホームランを打たないと、相手には恐怖心も与えられません。西武の例で言うと四番を打つ山川(山川穂高)が驚異的なペースでホームランを量産していますが、四番がそれだけ打つから余計に西武打線が好調で、脅威の打線に映るのです。

 その意味で、巨人の場合は岡本和真がいいペースでホームランを打っていましたが、彼はまだ信頼できる主軸打者ではないですから、彼が打ってもそこまでチーム自体が上向きにはならないのは仕方ないのです。

 やはりクリーンアップの打者が打つことでチームが勢いに乗ることにつながるのです。その意味では、三番・ゲレーロに四番・マギーが打ち出したことが巨人が大勝をする要因になり、チームが勝ち始める形になっているのです。

 4月29日のヤクルト戦(東京ドーム)の5回に彼ら2人がアベックホームランを放ち、7回には回ってきた打席では打者一巡の猛攻で6点を奪っています。翌30日にはゲレーロが2試合連続ホームランを放ちました。その2打席目はまた打者一巡で7点を奪うというビッグイニングを作りました。

 ここ1週間で2ケタ得点の試合を3試合も作りました。これはもう相手チームには警戒心しか生まれませんよね。これで巨人は良い方向に向く可能性があります。エースの菅野(菅野智之)に山口(山口俊)が安定しています。投打がかみ合う形で多分チーム状況は良くなっています。

 広島が快調に飛ばしているようにも見えますが、実はゲーム差(4差)はそこまで広がっていません。この調子で行けば、巨人は戦力が一番あるチームですから、良い戦い方で首位争いをしていくと思いますね。

PROFILE
大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。
デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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