
先発をしながら打席に立って本塁打を打つ。しかも160キロを連発するなんて漫画の世界ですよ![写真=Getty Images]
歌手、TUBEの前田亘輝さんの言葉です。以前に大友康平さん(ハウンドドッグ)の話をしましたよね。前田さんにも「プロとは」という質問をさせてもらいました。大友さんと同様に「毎日同じように歌えること」と言われましたが、もう一つ前田さんはこう言われました。「(聞き手の)心震わせること」だと。曲を聞いて鳥肌が立つような感覚ってありますよね。それがメジャーの試合でもありました。
エンゼルス・
大谷翔平が「二番・ピッチャー」で先発したホワイトソックス戦です。160キロを投げたと思ったら、とんでもないホームランを打って! なんじゃこら!? の世界です。私も含め、プロ野球の世界で生きてきた人間にとって、選手たちのプレーを褒めるときは「いいじゃん」というような言い方をします。自分の経験などを踏まえ、自尊心もあるので、なかなか脱帽できるプレーというのはそうは簡単には言えないというのはあります。
しかし、そんな私たちが単純に「スゲーやつだ!」と認めてしまう存在に大谷はなっています。現地時間4月4日の試合での解説で、あのA.ロッドが感嘆の言葉を発していたようですね。スゴイ選手だったA.ロッドが認めてしまう男なんですよ。私が
松坂大輔(現
西武)のレッドソックス時代に取材へ行ったときです。19時過ぎからの試合で敵チームなのにお昼12時にクラブハウスに入り、いろいろな練習をして試合に備えていたのがA.ロッドでした。あんなすごい選手でもそれだけの努力をしていたのです。そのレジェンドが・・・
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