
決勝戦ではないですが、伊藤は「ここで抑えたらおいしい」ということを言っていたと聞きました。このメンタリティーがわれわれ世代と違いますし、こういう教育が、大事なときにいい結果として表れるんだなと思った日本代表の戦い方でしたね[写真=Getty Images]
ベンチの中がテレビに映し出されたときに、稲葉(
稲葉篤紀)監督の後ろにあるホワイトボードが見えました。そこに代打を出され交代となった浅村(
浅村栄斗)の名前がまだ残っていました。「早く誰か消して! 源田(
源田壮亮)の名前をスターティングのほうに書き替えないと……」となぜか私が焦っていました。監督はあのボードを見ながら作戦を立てるのです。
日本対アメリカの決勝戦。7回裏の攻撃のときの話です。誰も気が付かない様子でしたが、それだけ首脳陣、スタッフもかなりの緊張状態だったのだろうと推測できます。金メダルを獲得したときの稲葉監督の涙は、推測ですが「よかった、終わった、金メダル獲れた」という安心感からの涙だったのだと思います。それだけの緊張感の中で5試合を戦ったわけです。
あらためて・・・
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