
翔の復帰は打線にとってかなり大きいです。打率3割を超える打者ですし、和真や勇人[坂本勇人]にもこれから先、いい影響を与えてくれると思います[写真=高塩隆]
首位の
阪神をたたいて貯金をつくりたかったのですが、強力な阪神投手陣をなかなか打ち崩せず、3連敗を喫してしまいました。
DeNAに勝ち越し、いい形で乗り込んだ中でしたので、悔しいですね。
先週はリーグ2位のDeNAと1位の阪神との5連戦。貯金もできたので、ここで勝ち越したかったですね。先々週の
ヤクルト、
中日戦で5連勝。この勢いでやっていけそうな形にはなっていました。そこに輪をかけて、翔(
中田翔)が復帰してくれました。これは打線にとっては、すごく大きいことでしたが……。
5月25日のDeNA戦(東京ドーム)の試合からスタメン復帰をしてコンスタントに安打も放っています。27日の阪神戦(甲子園)では打線の関係で代打に回りましたが、それでもやはり最も大事な戦力です。翔が二軍で調整をしている間に、三塁の守備で抜群の動きを見せた門脇(
門脇誠)を、現在でもそのまま使い続けています。その関係で和真(
岡本和真)がレフトに就く形になりました。
門脇は打率は低いですが、しっかりとバットは振れています。三塁の守備で結果を残している間に、打撃面でも経験を積んで、結果を出してほしいとは思っています。
基本的には打撃チーフコーチとしては、個々に細かい指導はしていません。そこは亀井(
亀井善行)打撃コーチとデータ班が話し合い、選手個人、個人にあった狙い球や、打撃指導を行っています。亀井コーチの選手たちへの献身的な指導は、本当に頭が下がる思いです。だからこそ結果が出てほしいんです。
阪神戦の前のDeNA戦では2勝1敗と勝ち越しができました。27日までの10試合で7勝3敗で4つの勝ち越しができました。ただこの段階で23勝23敗。貯金なし。一時期の借金生活からすると、投手陣もかなり整備されてきましたし、打線も打てるようになってきました。
投手も打線も良くなってきたということは、投打がかみ合う回数が増えていく可能性が高くなっています。もちろん、27日の阪神戦(甲子園)のように
グリフィンが素晴らしい投球をしながら、見殺しにしてしまった試合もあります。そこは本当に私の責任だと思っています。
一方で、9回に2点を取ったのは今後に必ず生かされていきます。しかし、28日の試合では阪神投手陣にまたも1点に抑えられ、3連敗となりました。ここは交流戦で何とか切り替えていきたいです。
最近はセ・リーグも頑張ってきているので、
巨人も踏ん張っていかないといけません。当初はオールスターまで5割で行き、後半戦で一気にギアを上げようと思っていました。その考えは今でも変更はないですが、現状の首位・阪神を見ていると、オールスターまでに何とか貯金5はつくりたいですね。とにかく打線の状態を上げていくためにはどうするかを、考えていきます。
PROFILE 大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で
西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは
楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。今年から巨人一軍打撃チーフコーチを務める。
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