当連載の著者、鈴木尚広選手への質問を募集します。上記のリンクからお寄せください 良い香りで深呼吸、これも準備です
スパイクのべロクロ部分に『準備はできている』という意味の、『Be ready』の刺繍を入れています。仕事柄どうしても足元に視線をやる機会が多いのですが、出番の前など、ふいにこの文字が目に飛び込んでくると、グッと気持ちが昂ぶります。実はこれまではファンの方が考えてくれた『SWIFT RUNNER』という文字をいれていましたが、昨年、『Be ready』に変更しました。自分は何を大切にしてプレーを続けてきたのか、じっくりと考える機会があり、準備に費やす時間が試合に出ているそれよりも、圧倒的に長いことにあらためて気付きました。準備は自信を持ってグラウンドに立つ裏付け。僕にピッタリな言葉だと思っています。
その“準備”には例えばオフ期間に行う開幕に向けてのものなど、さまざまありますが、今回はペナントレース中、毎日行っている、ゲームに入るまでの準備についてお話ししましょう。朝起きた、そのときから準備は始まっています。東京ドームでのナイトゲームの場合、起床は午前9時ころ。まずは自分の体との対話からスタートです。今日の体の状態はどうなのか、ココが凝り固まっている、ココの動きが悪いなど、早い段階で把握しておくことがとても重要で、これを東京ドーム入り後、トレーナーに正確に伝えてストレッチに生かします。言われて気付くようでは話になりません。体は日々変わっていくもの。季節の変わり目、天候、その日の精神状態によっても左右されるので、常に注意を払っておく必要があります。

ショートコーンを細かいステップを踏んでクリアする鈴木尚。新しいトレーニング方法などには貪欲にチャレンジし、吸収していく
出番のない日が続くと、グルグルとさまざまなことを考えて思考が凝り固まることもあります・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン