球界屈指の高い身体能力を持つ糸井。35歳となったが、まったく衰えは感じない
今回は史上最年長、35歳2カ月で盗塁王を獲得した、
オリックスの
糸井嘉男選手について書いてみたいと思います。35歳以上での50盗塁以上は、元阪急の
福本豊さん以来とのことですが、彼のすごさは、まったく年齢を感じさせないことです。30歳を超えてからも年々、パワーアップ、スピードアップしている印象すらあります。攻守走すべてに優れている素晴らしい選手ですね。
私は2013年のWBCでコーチをしているとき、糸井選手と一緒でしたが、驚いたのがパワーです。フリーバッティングでも本当に果てしなく飛ばす。飛ばす能力でいけば、あのときのメンバーの中でも一、二のものがありました。ただ、あのフリーバッティングから考えると、最多で19本というシーズンのホームランは明らかに少ないですね。もちろん、これは糸井選手が打順も考え、自分の役割としてアベレージを重視しているからかもしれません。
実際、14年に首位打者を取り、通算打率.301と非常に高い数字を残していますが、糸井選手を見ていると、それでも物足りなく感じてしまいます。打率3割、30本塁打、30盗塁の“トリプルスリー”がよく話題になりますが、それを突き抜け、3割5分、40本塁打、50盗塁くらいを、あっさりクリアしてしまうだけの高いポテンシャルを持った選手だと思うからです。
気になるのは、やや調子のムラがあることです・・・
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