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立浪和義コラム

中日復活のカギを握る若手先発投手

 

松坂の加入で報道陣、マスコミ、ファンは急増/写真=井田新輔


松坂効果


 ドラゴンズの沖縄北谷キャンプに行ってきました。

 最初に驚いたのが、報道陣とお客さんの数です。ここ数年のキャンプとは比べものにならないほどたくさん集まっていました。

 すべてとは言いませんが、これは新加入した松坂大輔選手効果のようですね。すごい人気でした。ほかの選手にしても、閑散とした中でやるのと、注目される中でやるのではまったく違います。集中力も出てくると思いますし、いい刺激になっているのではないでしょうか。

 ただ、松坂選手のブルペンのピッチングも見ましたが、いまはいい球と悪い球がはっきりし、本人もいろいろ試行錯誤している段階のようです。これから開幕までどこまで上げていけるかですが、序盤から先発ローテに入るとか、そこまでの期待をするのは難しいのではないか、というのが実感です。

 もちろん、森繁和監督も起用する目算があるから獲得したのだと思います。中継ぎなのか、谷間の先発なのか分かりませんが、ソフトバンク時代よりは状態も良いようですし、長年培ってきた経験で勝負することはできるはずです。若手に対し、いろいろな意味でいい見本になってもらえたらと思っています。

光る新人・鈴木博


 投手陣では、新人の鈴木博志選手が素晴らしいピッチングをしていました。森監督は1年目からクローザーで使いたいようですが、確かに真っすぐは天下一品です。スタミナなどはまだ分かりませんが、即戦力のいい投手を取ったなと思います。あとは新外国人投手のジーも非常に制球力がよく、安定感がありました。先発ローテに食い込んでくるのではないでしょうか。

 先発は吉見一起選手、大野雄大選手、今季から先発に専念する又吉克樹選手の3人はある程度計算できるし、またやってもらわなければ困ります。ここにジーが加わって4人ですが、私は今年のドラゴンズのカギを握るのは、ここにプラスアルファとなる小笠原慎之介選手、柳裕也選手、鈴木翔太選手の若手3投手だと思っています。

 彼らのうち、少なくとも2人が1年間先発ローテを守れるような存在に成長すれば、リーグ屈指の先発陣を作ることができ、年齢を考えても何年か先まで維持できるはずです。

 私は、野球は先発投手が8割近くを占めるものだと思っています。まだキャンプ前半ではありますが、今年のドラゴンズは面白い戦いを見せてくれるのではないかと感じた理由もそこにあります。

PROFILE
立浪和義/たつなみ・かずよし●1969年8月19日生まれ。大阪府出身。PL学園高からドラフト1位で88年中日入団。1年目からショートのレギュラーをつかみ新人王、ゴールデン・グラブに。その後、95年から97年とセカンド、03年にはサードでゴールデン・グラブに輝き、96年にセカンド、04年にサードでベストナインを手にしている。09年限りで引退。通算2586試合2480安打、135盗塁、打率.285。487二塁打は日本球界最多記録でもある。
立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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