
4月18日のヤクルト戦で完投勝利を飾った菅野(巨人)。前戦降板の悔しさは誰よりも菅野自身が感じていた
エースの力。今シーズンは、それを強く感じる試合が続いている。
セ・リーグでは、まず
阪神の
メッセンジャーだ。4月14日の
広島戦(甲子園)、21日の巨人戦(東京ドーム)と、いずれも難敵相手の敵地3連戦初戦に登板し、気迫のピッチングで勝利投手となり、チームは、その勢いのままカード勝ち越しを決めている。
巨人では11日の広島戦(東京ドーム)では6回途中5失点で降板、交代時期でも物議を醸した
菅野智之が、18日のヤクルト戦(鹿児島)で、きっちり完封勝利。「自分自身にケジメをつけられて良かった」とエースの自覚あふれるコメントをした。
ヤクルトもベテラン左腕・
石川雅規がチームの3連敗の後、21日の広島戦(神宮)で7回1失点の勝利投手。三振を奪った際の�爛哀襯蝪渦鹽哨�ッツポーズ�瓩睿誕蠅箸覆辰拭�さらに、それに刺激を受けたかのように、翌22日の同カードには雨天
コールドながら�爍廛─璽広瓩�
小川泰弘が7回�犂杏�勝利�瓩魏未燭靴討い襦�
パ・リーグでは、�牴煮郛絖瓩両歡Г箸盡世┐�
オリックスの
金子千尋が、20日、前年日本一の
日本ハム戦(東京ドーム)で8回被安打1の3勝目。14日には前年2位の
ソフトバンク相手に同じく被安打1の完封勝利だから(ヤフオクドーム)、17イニングでわずか2安打しか許していないことになる。
西武では、21日の日本ハム戦(メットライフ)、
菊池雄星のピッチングが圧巻だった。「いつも(打線に)助けてもらっているので、なんとか完投したかった」と、許したヒットは初回先頭打者のみの1安打完封勝利。その後、2位タイにまで浮上した西武は、直近10試合で9得点2試合、10得点2試合、12得点1試合の打線が注目されることが多いが、菊池を軸にした防御率2.28の投手陣の貢献は大きい。
西武の例を見るまでもなく、エースの活躍は、その試合だけでなく、投手陣全体を安定させる。いずれも故障で
大谷翔平を欠く日本ハム、
和田毅を欠くソフトバンク、さらに言えば、�爛─璽紘垪澂瓩�
中日の不振は必然と言えるのかもしれない。実は、その例外とも言えるのが、現在首位の広島、
楽天で、絶対的エースと呼ばれ、それに値する活躍をしている選手がいない中、若手の台頭、打線の爆発で勝ち進んでいる。ただ、過去を見ると、投手陣の軸不在のままでは、一度不振に陥ると、なかなか抜け出せないことが多い。両チームが、このまま最後まで突っ走るとは正直、思い難い。
今季はリーグ全体の防御率も低く、セの全チームとパの日本ハム、
ロッテ以外が防御率2点台から3点台半ば。投手陣はチームの�狡貉戮┃瓩任發△襦�この部分さえキープできれば、あとは打線とのかみ合わせ次第だ。セ、パともに、波乱予感は、十分過ぎるほど漂っている。
そして、そのカギを握るのが、各チームのエースたちだ。
写真=湯浅芳昭