
2015年5月28日、10セーブ目を挙げた山崎
プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は5月27日だ。
2017年5月20日、新外国人・
パットンに抑えの座を渡し、中継ぎに回っていた
DeNAの
山崎康晃が久しぶりのセーブを挙げた。「ハマの小さな大魔神」の異名を取り、前年まで、ずっと抑えの座を守ってきただけに悔しさもあったはずだ。それでもくさることなく、15試合連続無失点を続け、その座を実力でもぎ取った。
15年、山崎は亜大からドラフト1位で入団。その新人イヤーの開幕1週間前に急きょ、
中畑清監督(当時)から抑えに指名されたという。
「最初は先発でと言われたんですが、キャンプで結果が出ず、抑えの話や1年間はファームで先発という話もあった。それが開幕1週間前、セ・リーグ6球団の監督とドラフト1位入団の選手が集まったファンミーティングの席で、『どうだ、抑えをやるか』と聞かれたんです。その場のノリもあって『やります!』って答えたんですけど、そうしたら本当に(笑)」
中畑監督の期待に応え、素晴らしい活躍を続け、5月28日の
オリックス戦(横浜)で新人最多月間10セーブ目をマークした。なお、5月は15試合に投げ、防御率0.64。首位を走っていたDeNAを支えた。最終的には歴代新人最多の37セーブで新人王にも輝いている。
写真=井田新輔