
5月6日、ヤクルト戦で放った梶谷の一発は打球速度172キロを記録
ご存じの方も多いと思うが、今シーズン途中から
DeNAは所属選手が横浜スタジアムで打った本塁打の詳細な数字を発表している。これはトラックマンと呼ばれるボールトラッキングシステムからのデータをメディア向けに提供してくれるものだ。
これまでに出た本塁打のデータは以下。ちなみに昨シーズン、横浜スタジアムで飛び出した本塁打の平均速度は時速158キロ、平均角度は30度だという。
【2017年本塁打データ ※5/5より配信開始】
●5月5日/5回裏に2号3点本塁打/
筒香嘉智 打球速度:159kmh
打球角度:35度
推定飛距離: 116m
最高到達点:33m
●5月6日/8回裏に7号同点満塁本塁打/
梶谷隆幸 打球速度:172kmh
打球角度:24度
推定飛距離: 125m
最高到達点:19m
●5月20日/1回裏に8号先制2点本塁打/ロペス
打球速度:159kmh
打球角度:26度
推定飛距離: 109m
最高到達点:19m
●5月23日/3回裏に4号2点本塁打/筒香嘉智
打球速度:170kmh
打球角度:25度
推定飛距離: 125m
最高到達点:24m
●6月2日/3回裏に8号2点本塁打/梶谷隆幸
打球速度:164kmh
打球角度:32度
推定飛距離: 129m
最高到達点:33m
発表では最長飛距離は梶谷隆幸の129メートル、最高打球速度も梶谷の172キロという数字が出た。この記録を見て、以前、打撃投手がこんなことを言っていたのを思い出した。
「打撃投手をやっていると、打者のスイングが肌で感じられるんです。やっぱり、飛び抜けてスイングスピードが速いのがゴウ(筒香嘉智)かな。でも、カジ(梶谷)もそれを上回るくらい速い。飛距離もすごい」
今シーズン、二番に座る梶谷はチーム最多9本のロペスに次ぐ本塁打数で、貴重な得点源となっている。6月2日の
ソフトバンク戦(横浜)では、5点を追う3回に反撃の8号2ランを右中間スタンドに運んだ。その飛び抜けたスイングスピードで、今シーズンどれだけ本塁打数を伸ばしていくのか。また、横浜スタジアムでの最長飛距離、最高打球速度の記録は誰が塗り替えるのか──。
筒香が調子を落としていることもあり、まだサンプル数は少ないが、今後も数字を見守りここでお伝えしていこうと思う。
文=滝川和臣 写真=榎本郁也