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2017年度の社会人ベストナインに輝いたJR東日本・田嶋大樹(左)とNTT東日本・福田周平。18年からはオリックスでチームメートになる
「アマチュア最高峰」と言われる社会人野球。2017年に活躍した選手を表彰する「社会人ベストナイン」の表彰式が12月14日に東京都内のホテルで行われた。
ひと際、輝く2人がいた。投手部門、遊撃手部門で文句なしで選出されたJR東日本・田嶋大樹(佐野日大高)とNTT東日本・福田周平(明大)である。
高卒3年目の左腕・田嶋はベストナイン選考における対象大会で最多10試合、75イニングに登板。「複数投手制」が当たり前となっている社会人において、今夏の都市対抗では1回戦から準々決勝まで先発3連投(1、2回戦は完封)するなど、獅子奮迅の投球を披露した。10月のBFAアジア選手権(台湾)では地元・台湾との決勝で5回無失点と優勝に貢献し、MVPを受賞。年間を通じてNPBスカウトからの「社会人No.1投手」の評価に違わぬ快投を見せた。
大卒3年目の福田は今夏の都市対抗で36年ぶり2度目の優勝の原動力となった。大会MVPに当たる橋戸賞と首位打者賞を受賞。攻守走3拍子が持ち味で、東京ドームでのアピールが実り、「ラストチャンス」と位置付けていたドラフトにおいても、オリックスから3位指名と最高の1年となった。
田嶋はオリックス1位指名。75イニングで最多65奪三振と最速152キロのストレートの伸びは抜群である。2人は2018年からチームメートとなるが、原則、トーナメントの一発勝負である厳しい社会人球界で培ってきた技術、メンタルはチームにとって大きな戦力となることは間違いない。
「この賞に恥じぬようにプレーしていきたい」
壇上でのあいさつで、打ち合わせをしたわけでもないはずだが、2人は声をそろえた。即戦力コンビは投打の中心選手として本拠地・京セラドームを熱狂させる。
文=岡本朋祐 写真=BBM