2018年に創刊60周年を迎える『週刊ベースボール』。おかげ様で、すでに通算3400号を超えている。現在1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。 巨人の新人・王が金田正一から初安打
今回は『1959年9月23日号』。定価は30円だ。本文巻頭は、『ぶつけられた山内~大毎の危機』。8月27日の近鉄戦(森ノ宮)で、大毎の主砲・
山内和弘の顔面にミケンズの投げた球が当たり、入院となったのだ。その病室を訪ねたのが、南海のエースで29日に27勝目を挙げた
杉浦忠だった。8月31日現在で首位南海と2位大毎の差は3ゲーム。山内の離脱でチーム力が大きく落ちて苦戦が続いていた。2人の会話が掲載されていたが、その中で山内の「当たる瞬間」の話を抜粋する。
「あのときのミケンズの球ね。3メートルくらいのところへきたとき、これは当たるなと思ったけど、どうしたわけか体がすくんでしまって動かない。足や腕だったら、よけられんことはないが、どうもあのコースはいかん。わざとやったとは思いたくないが、わからない球だったよ」
日ごろから「ビーン・ボール」は投手に必要と公言するミケンズ。投げた後、プイと横を向いたというから、かなり真っ黒だ。
『12球団週間報告』では、8月30日、国鉄・
金田正一から初安打(7号本塁打)を放った巨人の新人・
王貞治が登場。「金田さんからの初安打がホームランとは。そりゃうれしいですよ。だけど、これがきっかけとなって打てるかどうかは、わかりませんね」と笑顔も中途半端。打撃不振が続き、これが21日ぶりのスタメンというから当然か。
『特報対談』として乱闘事件で出場停止処分となり、8月31日に処分解除となった東映の
山本八郎が登場。聞き手は、お馴染みのNTVアナウンサー・越智正典だ。
連載『選手の秘密』では国鉄のライト・
町田行彦が登場。すさまじい強肩で、外野からの返球を受ける捕手役の手が真っ赤に腫れ上がり、“ノーバウンド返球”禁止となったという。
では、またあした。
<次回に続く>
写真=BBM