
06年はWBCでも活躍した
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月27日だ。
福岡ダイエーホークスのラストイヤー、2004年に現時点では最後となる三冠王に輝いた
松中信彦。
ソフトバンク元年の05年も本塁打、打点の2冠に輝き、球界最強打者の座にあった。
これだけの選手がFAを控えているのだから球団もあわてる。しかも、豊富な資金力を誇るソフトバンクだ。引き留め方も半端ではない豪華さだった。
2006年1月27日、松中が結んだのは、日本球界史上初の7年契約だった。これまでの最長は横浜・
三浦大輔の6年。07年にFA資格を取得する松中の引き留めのため、前年末に4年契約30億円を提示したが、松中は保留。今回は、さらに3年延長となった。
すべての出来高をクリアすれば総額45億円。ただし、09年までは年俸5億円+出来高だが、10年以降は年俸の見直しがされ、最大50パーセントのマイナス出来高もあり、さらに10年以降は球団が契約を解除できる選択権を持つ。
「うれしいと、ありがたいのとともに、これからが大変」と松中は表情を引き締めた。
写真=榎本郁也