稼頭央の盗塁が見たい
15年ぶりに古巣・西武に復帰した松井稼頭央。背番号7が南湖の地で躍動していた。
「年を取っているけど、もっと、もっと動きを良くしてやるぞ、という気持ちも常に持っています」という。今年で43歳になるが動きはまだまだシャープ。ムダな脂肪がついていない筋肉質の体は、まさにアスリートと言える体型だ。それをいまだに維持しているのがすごい。
表情も明るく、若いころのように懸命に練習に取り組んでいる。チームにもすっかり溶け込んでいる。テクニカルコーチを兼任しているが、まず、その姿勢が若手に与える影響は大きいだろう。
とはいえ、2002年、私が監督を務めていたときトリプルスリーを達成したような全盛期のプレーを望むのは酷だ。出番としては試合の行方を左右するような場面での代打などが多くなるだろう。そういったところで、しぶといヒットを放つことを望む。
それと、盗塁。昨年は1個も走っていなかったが、今年は稼頭央が盗塁を決めるシーンが見たい。
写真=BBM