長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。 シピン[1972-77大洋→78-80巨人/内野手]

大洋・シピン
マイナーのハワイ・アイランダースにいた元ヤンキースの正三塁手・ボイヤーを大洋が獲得した際、ボイヤーの勧めで獲得したのが、同じくアイランダースの正二塁手だった
ジョン・シピンだ。
シピンはメジャー昇格を目標にしていたので、かなり渋ったが、結局1972年のオープン戦途中に来日。なぜか釣竿を1本持ってきた。服装も長髪にヒッピーのような派手な格好で、出迎えに来た大洋の関係者を驚かせている。
どうやら観光気分での来日だったようで、遠征先では夫人とともにカメラを持って観光地を回り、パシャパシャ撮っていた。
わがままなところはあったが成績はしっかり残した。打率3割前後、ホームラン25本前後をキープし、強肩を生かしたセカンド守備も絶品。長髪とヒゲの風貌もあり、子ども向けのドラマから取って“ライオン丸”と言われた。
写真=BBM