熱戦の続くプロ野球、4月30日から5月6日の期間で出た主な記録をピックアップする。 2つの球団最多タイ
8戦連続マルチの秋山(西武)
5月5日の
楽天戦(楽天生命パーク)で西武から2つの球団最多タイ記録が生まれた。
1つは2試合連続弾を含む2安打を放った
秋山翔吾。これで1994年
佐々木誠以来となる8試合連続マルチ安打の球団タイ記録だ。
もう1つは先発し、勝利投手となった
多和田真三郎。これでシーズン初登板から6試合連続勝利。53年
川崎徳次(西鉄時代)、2009年
岸孝之(現楽天)と並ぶ球団最多タイ記録。日本記録は85年
村田兆治の開幕11戦11勝。
D松坂4241日ぶり勝利
4月30日の
DeNA戦(ナゴヤドーム)で、移籍1年目の
中日先発・
松坂大輔が8四死球を与えながらも6回1失点の好投で今季初勝利(3対1)。2006年限りで西武からメジャーに渡り、15年
ソフトバンクで日本球界復帰を果たした松坂だが、これが西武時代の06年9月19日ソフトバンク戦以来の12年ぶり、4241日ぶりの勝利、日本復帰後、初勝利だった。
S青木NPB通算打率トップ
NPBの通算打率規定は4000打数以上だが、5月3日の中日戦(神宮)で、7年ぶりに日本球界に復帰した
青木宣親が到達(終了時点で4001打数)。打率.327は史上最高となった。
【通算打率10傑(5月3日現在。※は現役)】
1 青木宣親(
ヤクルト)※
.327(4001打数)
2 リー(
ロッテ)
.320(4934打数)
3
若松勉(ヤクルト)
.31918(6806打数)
4
張本勲(東映ほか)
.31915(9666打数)
5
ブーマー(阪急ほか)
.317(4451打数)
6
川上哲治(
巨人)
.313(7500打数)
7
与那嶺要(巨人ほか)
.3110(4298打数)
8
落合博満(ロッテほか)
.3108(7627打数)
9
小笠原道大(
日本ハムほか)
.310(6828打数)
10
内川聖一(ソフトバンク)※
.308(6482打数)
T鳥谷2000試合出場
5月4日中日戦(甲子園)で
阪神・
鳥谷敬が史上51人目となる通算2000試合出場を達成した。球団の生え抜きでは
藤田平、
吉田義男に次いで3人目。
E早くも自力V消滅
5月6日、楽天は西武に0対11で大敗(楽天生命パーク)。これで今季7勝23敗1分けとなり、開幕31試合目で自力Vが消滅した。これは55年大映の27試合目以来となるスピード記録でもある。
F清宮デビューから5戦連続ヒット
日本ハムの新人・
清宮幸太郎は5月6日ロッテ戦(札幌ドーム)の1回、第1打席で三塁への内野安打。これで5月2日の一軍デビューから5戦連続ヒットとした。これは2017年の
京田陽太(中日)以来でドラフト制後では9人目で、高卒新人では最多となる(過去4試合)。最長は1981年の巨人・
原辰徳らの6試合。
そのほかの記録
栗山巧(西武)通算309二塁打(4月30日楽天戦・メットライフ=
石毛宏典を抜き球団最多)
源田壮亮(西武)3試合連続三塁打(4月30日楽天戦・メットライフ=パ・リーグタイ記録8人目)
浅村栄斗(西武)通算1000試合出場(5月6日楽天戦・楽天生命パーク)
T-岡田(
オリックス)通算1000試合出場(5月6日ソフトバンク戦・ヤフオクドーム)
写真=井沢雄一郎